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通っちゃダメな鳥居もある?滋賀県の白鬚神社の水上ジェットバイク問題から。

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ネット上で気になるニュースがありました。

 

滋賀県の琵琶湖に白鬚神社という神社があります。

トップの写真のように、琵琶湖の中に鳥居があるパターンですね。

広島の厳島神社や箱根の箱根神社、福岡の桜井二見ヶ浦にある櫻井神社などが有名です。

海や湖の中に浮かぶ鳥居が美しい日本の神社10選!

 

その水中に浮かぶ鳥居の中を、ジェットスキーを使って通る人がいるということで問題になっていました。

 


結論から申しますと滋賀の白鬚神社の鳥居は、ジェットスキーで通らないほうがいいと思います。
この記事では、その理由を詳しく解説していきます。


白鬚神社の水上ジェットバイク問題とは?

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水上バイクで鳥居をくぐる」神社の悩み
琵琶湖の中にそそり立つ大きな赤い鳥居。滋賀県高島市にある「白鬚神社」は、2000年前に建てられた県内で最も古い神社と言われています。鳥居から浜辺までは約60m。陸に建てられた本殿に神様が祀られています。最近は、この珍しい風景が『インスタ映え』するとして、若い参拝客も大勢訪れています。


 「(インスタ)映えますね。」(観光客)
 「インスタ映えで写真がすごくあげられていて、ちょっといいなと思って来ました。」(観光客)


ところが、参拝客が増える一方で神社の宮司が頭を悩ませているものが…


「『水上バイク』なんかでやってきて、鳥居の真ん中をくぐったりとか、その周りでぐるぐる回ったりと、いわゆるパフォーマンスをする。非常に危ない場所ですので、まして鳥居をくぐったりするのはやはり神社としては好ましい風景ではありません。」(白鬚神社 梅辻春樹宮司

 

引用:【特集】琵琶湖に立つ大きな鳥居を水上バイクでくぐる人たち “インスタ映え“で後絶たず...神社も困惑(MBSニュース) - Yahoo!ニュース

 

こういった人たちのせいで、水中鳥居に傷がついてしまったりしているんですよね。

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またインスタ映えだけではなく、パワースポットだからと言う理由で水上スキーで通行する方もいるそうです。

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ちなみに、自分のことだけしか考えていない「パワースポット馬鹿」にはパワースポットの恩恵を受けることが出来ません。

 

それは皆様もご承知の通りだと思いますので、この記事では「なぜ鳥居を水上バイクで走る事は好ましくないのか」に焦点をあてて話していきたいと思います。

 

 

そもそも鳥居はただの門ではなく、結界

 

鳥居=門というイメージを持たれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

鳥居は門なのに、なんで水上バイクで通ったらいけないのかと。

 

また、平安神宮静岡浅間神社など、道路を跨ぐ大きな鳥居の下を車が通ることもあるのではないかと。

 

確かに、鳥居は「何か」がくぐってこれるような構造をとっています。

しかしだからといって、鳥居は門だから通っていいのかというと、少し違うのです。

 

まず前提として覚えておいてほしいのですが、鳥居は結界の一部だということ。

俗世(人間の住む社会)と、神様の領域である神域を隔てる、いわば境目なのです。

 

しめ縄も結界ですが、山や湖や島などを神域とするときには結界はしめ縄ではなく鳥居を建てることが多い様ですね。

 

これは推測になりますが、鳥居は見る人にインパクトを与えるからだと思うんです。

鳥居がひとつあれば、だれでもここから先は神域だと想像できますよね。

山全体を囲う柵がなくても、鳥居ひとつあるだけで、頭の中に神域を囲う柵が自然と浮かぶと。

 

また、鳥居は神様の通り道にもなるんです。

言い方を変えれば、開かれた神域になるんですね。

しめ縄などの結界だけで神域を囲ってしまうと、何かを封印している様な、そこに神様が閉じこもってるような、そんな閉じられた神域に見えませんか?

 

鳥居がゲートのように開いてることに、神様がこっちに来ることができるように感じられる、これも鳥居の心理的な役割ではないでしょうか?

 

つまり、鳥居はただの門ではなく、門以外の役割もあることを知っていただければと思います。

 

 

それぞれのルールがあってしかるべき!宮司や神社側の見解に従いましょう。

神社は全国に80000社以上存在します。

神社ひとつひとつに、それぞれの信仰があり、そのルールも神社によって様々です。

 

キリスト教イスラム教などのように決められた作法は、厳密に言えばありません。

八百万の神様がいるように、やり方も各々でいいと思うのです。

 

厳島神社のように船で鳥居を通ってもいいとされている神社もあれば、今回例にあげた白鬚神社のように鳥居を通るのは好ましくないという神社もあるでしょう。

 

どちらの考え方が正しい、間違えているという問題では無いのです。

 

御神体の性質、神社の成り立ちや歴史、その土地の信仰のあり方や考え方によって、その違いがルールとして現れているだけなのです。

 

それは、先人たちが今まで積み上げてきた価値観でもあります。

 

だからこそ、そこの神社を守ってきた宮司や神社側の見解に従うことが一番なんですよね。

 

「でも別にそんなの個人の自由じゃん!そんなことは決め付けられたくない!!」

 

確かに日本には信仰の自由は認められてます。

ですが、信仰の自由を口に出すのであればこそ、昔から守ってきた信仰の形や価値観を崩さないようにすべきなのではないでしょうか。

 

個人の身勝手な意見で他人の信仰を妨げるのであれば、それは信仰の自由という考え方に反していますよね。

 

「てゆーか勝手に鳥居おいてるだけじゃん!」

 

インスタ映えであれパワスポ馬鹿であれ、その被写体を使わせてもらっているんです。

 

昔から連綿と守られてきたその被写体を使わせていただいてるんですよ。

だったらそのルールや、守ってきた人たちの心情を優先するのが筋でしょ?と言いたいですね。

 

そもそもあの辺は乗り入れ禁止区域なんですよね。

条例により航行規制区域に指定されているので、法的にもアウトなんですね。

ルール1 : プレジャーボートの航行規制水域での航行禁止|滋賀県ホームページ

 

私も水上ジェット乗りとして、こういう人たちがジェットのイメージを落としてると思うと非常に悔しい思いがします。

 

是非、ルールを守って遊んでもらいたいですね。