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日本が「神国」?? 神国の意味を3つに分けてみた!

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スピリチュアルな人の文章などをみてると、「日本は神国である」というような記述がしばしば目につきます。

 

「日本は神国である」という言葉。

パッと聞くと、第二次世界大戦とかの日本をイメージする言葉ですね。

ですが「神国」は1700年以上前から言われていた言葉なのです。

 

もともとは約1700年前の三韓征伐という出来事の時。

神功皇后という人が朝鮮半島に攻め込んだという事件です。

朝鮮半島の国のひとつである新羅の首長は、神功皇后率いる日本の軍勢を見て「神国が攻めてきたのだ、これは勝てるわけがない」といって戦わずに降伏したと伝えられています。

 

これが初めて歴史上に「神国」という文字が出てきたものだとされています。

 

それから長い時間をかけて、この「神国」という言葉は様々な意味を持って語られてきました。

 

ここでは、「神国」がどんな意味で使われているのか、3つのパターンをご紹介していきます。

 

①神の祭祀が優先する国

②神が守護する国

③神の後裔たる天皇が収める国

参考:『神道の逆襲』

 

の3パターンについて見ていきます。

あくまでも過去の文献で使われる意味について解説しており、現代のスピリチュアル界隈で使われる意味では無いということをご承知ください。

 

「神国」の3つの意味

①神の祭祀が優先する国

②神が守護する国

③神の後裔たる天皇が収める国

参考:『神道の逆襲』

この3つについて簡単に説明をしたいと思います。

 

①神の祭祀が優先する国

これはつまり、日本においては神道の儀式が一番重視される国ということです。

政治を「まつりごと」と読むように、国家運営や政治の根本は神を祀ることにあったのです。

 

日本史上では,神を祀ることがすなわち政治の根本であるとし,政治を「まつりごと」と読むのはそれゆえである。原始,古代の社会にあっては万事宗教が優先し,すべて神の意志によって行われた。風雨雷地震などの自然現象はもちろん,狩猟,農耕の収穫にいたるまですべて神意と考えられた。したがって生活が豊かに,社会が平和になるためには神に祈る必要があり,これが政治であった

祭政一致(さいせいいっち)とは - コトバンクより引用

 

もともと日本はイザナギイザナミが作り出し、天照の命を受け邇邇芸命(ニニギノミコト)が治めた国。

また三代神勅などからも見られる通り、この国の成り立ちは神によるものだとされています。

国の事=政治も神に立ち返り、神を無視した政策をしていたら失敗してしまうとも言えます。

 

 

②神が守護する国

「神風が吹いた」という言葉にもあるように、神様が日本を守護してくれるという意味で用いられることがあります。

 

これには2つの意味があると考えます。

①人の努力の後ろ盾、助力としての神の守護

②人間は無視でまるっきり神様が守る

 

本来ならば、日本は日本人が守るもの。その日本人たちを陰ながらバックアップしているのが神様であるとする考え方。

これが①の人の努力の後ろ盾、助力としての守護という意味になります。

 

また②に関しては、人間の努力などは関係なく、もともと神様の守る国であるという考え方です。

 

ニュアンスとしては、元寇の「神風が吹いてモンゴルの船は去っていった」という使われ方に近いですかね?

本来、元寇は鎌倉武士がいい意味で鬼畜の如く暴れ回ったため、モンゴル軍は退却していったんです。ですがその後の語られ方としては、鎌倉武士の頑張りは無視で、「神様が嵐を起こしてくれたおかげでモンゴル軍は逃げて行きました」というニュアンスで語られていたといいます。

 

これらのように、意味合いは何にせよ神様のおかげでこの国は守られているという意味で使われる時があります。

 

③神の後裔たる天皇が治める国

天皇家の先祖は邇邇芸命(ニニギノミコト)ですね。

そしてニニギは、天照大御神と高木神の孫です。

 

日本神話上では、天皇家の先祖は神様に連なると考えているのです。

 

 

「神国」は主に外来の宗教や外国に向けて使われていた

さて、上記で「神国」の使い方を3つお伝えしました。

 

主に①②は仏教や儒教などの外国の教えに対して使いました。

外国の宗教である仏教や儒教を信奉していた人は、日本古来の教えである神道を見下す態度をとっていました。

そういった人たちに向けて、

「日本は昔ながらの神道の儀式が仏教や儒教の儀式よりも上ですよ」

「日本は仏ではなく、神様に守られてますよ」

とアピールをするために、神国という言葉が使われました。

 

また、外国に向けては②③を主張し「日本はこういう国ですよ」ということを伝えたのです。

 

 

今回は、「神国」の3つの意味をざっくりお伝えしました。しかし時代を経るごとにさらに神国の意味は広がっています。

戦争中はプロパガンダのため「神国」という言葉が利用され、本来の意味と程遠いものになってしまいました。

 

神国については、今後も折に触れて取り上げていきたいと思います。