神道的生活〜神道とは生きることと見つけたり

神道とは、人生を充実させることと見つけたり

大物主命は日本最古のモテ男? 大国主の和魂はパワフルな神様!

 

大物主=大国主?大物主の正体とは?

大国主と大物主って名前も似てるし、ごっちゃになりませんか?

ここでは、ややこしい大物主と大国主の関連について書きたいと思います。

 

まず結論から述べると、大物主と大国主は同一であり、同一ではないということになります。

 

もともと、大国主のブレーンとして一緒に国づくりをしていた少彦名命(スクナビコナ)が亡くなって、大国主がうろたえていたところに現れた神が大物主。

 そこで大国主が尋ねると、大物主が「私はあなたの和魂である」と答え、さらに「大和の青垣の東の山に祀りなさい」と言いました。

それが三輪山と言われています。

 

ここから、大物主は大国主の一部でありますが、そこから独立をした魂であることが分かります。

ドッペルゲンガーで例えると、もともとの身体は大国主で、ドッペルが大物主という関係ですね。

ここが大物主と大国主がごっちゃになる理由なのですね。

 

ちなみに、大物主は海の向こうから現れましたが、少彦名命も波向こうから現れた神様です。

また、国土づくりなどが得意であるなど、大物主と少彦名命には共通点が多そうです。

 

名前からわかる、大物主と大国主

大物主と大国主の名前の違いは一文字だけ。

 

「物(モノ)」と「国(クニ)」という文字の違いですね。

 

物(モノ)というのは、神道用語でいえば霊位や霊魂などを意味します。よって大物主とは、大いなる霊魂を所有しているもの、という意味の名前になるのです。

 

そして国(クニ)とは大地のことであり、皆さんがご存知の通りの意味の国ということ。なので大国主とは、大いなる国を所有しているもの、ということになります。

 

大いなる霊魂、大いなる国という解釈ですが、2つの解釈がなりたちます。

①たくさんの霊魂や国を統べる

②所有している国の国力や、大物主の霊力自体が半端なく強い

残念ながら、神話を見る限りではどちらの意味かはわかりません。

どちらにしろ、大物主=霊魂であり神の世界・大国主=現世の物質的な世界という対比をしているのです。

一説によると、大国主はあまりにも偉大なので、高天原の神々(天津神)に匹敵する神格を与えようと、大物主が「和魂」として登場させたのだという見方もあります。

 

また、大物主や大己貴命など様々な呼び方がありますが、たくさんある名前をまとめて「大国主」と言ったという説もあります。

 

 

大物主のモテ伝説

大物主といえば、多くの女神たちとの浮名を流したことでも有名です。

ある意味ロイヤルキラーな大物主伝説をご紹介します!!

 

玉櫛姫(勢夜陀多良比売)の伝説

国津神の三嶋湟咋の娘である玉櫛姫とのラブストーリー。

古事記によると、玉櫛姫は容姿美麗であったといいます。

 

大物主が玉櫛姫に一目惚れをしたところから物語は始まります。

イザナギイザナミ邇邇芸命(ニニギ)と木花咲耶姫などなど、日本神話で一目惚れって多いですよね。

 

ある日、玉櫛姫が用を足しに川へ行った時の話です。ちなみに、大便をしに行ったと古事記に明記されています。

 

その時に、川の奥から朱を塗った赤い矢が流れてきました。そしてそのまま玉櫛姫の女性器にクリーンヒット!

驚いた玉櫛姫は、矢を持って走り回り、部屋の床にその矢を置きます。

 

そうすると、床に置かれた矢は麗しい男に変化したのです。そのイケメンが大物主。

 

そして玉櫛姫と大物主は結ばれ、富登多多良伊須須岐比売命(ほとたたらいすすきひめ)を生みました。

 

ちなみに、大物主の娘の名前の富登(ほと)とは女性器のこと。この名前の意味は、ホトを突かれて走り回ったという意味になります。

これが嫌で、比売多多良伊須気余理比売(ひめたたらいすけよりひめ)と改名することになりました。神武天皇と結婚します。

 

倭迹迹日百襲姫命の箸墓伝承

倭迹迹日百襲姫命は、第7代天皇孝霊天皇の娘にあたります。

ここでは百襲姫と表記します。

 

百襲姫の所には、夜な夜な通ってくる男性がいました。百襲姫はこの男のことが気になって「いい加減顔を見せて頂戴」と頼むと、「いいけど、驚くなよ」と渋々承諾をしました。

 

そして翌朝、男に言われた通りに小物入れの中を見てみると、小さな黒蛇がいたのです。

女性はヘビとか嫌いますよね。

百襲姫は驚いて大声で叫んでしまったのです。

 

その叫び声を聞き、大物主は「やっぱり俺がヘビだから」と悲しくなって三輪山に帰ってしまったのです。

 

そして百襲姫は「あたし、あの人になんでことをしちゃったんだろ!」とショックのあまり尻餅をついた時に置いてあった箸が女性器にささり、死んでしまいました。

だから百襲姫が眠ってる古墳を「箸」墓古墳というのです。

 

というのが箸墓の伝承ですね。

日本書紀』に記述があります。

 

活玉依毘売三輪山伝説

活玉依毘売のところに、毎晩夜這いにくる男(大物主)がいました。その結果、活玉依毘売は妊娠をしてしまいます。

 

娘の相手がどんな男か知りたがった両親は、大物主の服の裾に糸を通した針を刺しなさいと活玉依毘売に命じます。

 

その糸は長〜〜〜い糸で、服についたその糸を辿れば大物主の正体がわかるという仕組み。

 

そして大物主が来た翌朝、糸を辿ってみると三輪山に行き着きました。

 

三輪山奈良県桜井市にある山ですが、三輪山の語源はこの話にあるといいます。

 

服の裾につけた糸は糸巻きに繋がっていたのですが、大物主が帰った後、その糸巻きに糸が3周分のこっていたので、三輪と呼ぶようになったそうです。

 

祀ることを求める大物主

大物主の性質が、大国主の和魂だということで、なぜか祀られる事を求める神様です。

 

初登場の時も、大国主に対して「三輪山に祀れ」と言っていますしね。

 

その後も妻である百襲姫に神懸かり、「私を祀りなさい」と言っています。

 

百襲姫に神がかった大物主

崇神天皇7年に、国中で災害などが多発したのですが、その時に百襲姫に大物主が神懸かりました。

「私を祀りなさい」と言い残したと『日本書紀』にて伝えられています。

 

自分の祭祀に意富多多根古を指名する

また、その半年後の出来事です。

倭迹速神浅茅原目妙姫・大水口宿禰(穂積臣遠祖)・伊勢麻績君の三人が同時に同じ夢を見ました。

 

どの夢にも大物主が出て来て、こういったそうです。

大田田根子命大物主神を祀る祭主とし、市磯長尾市(いちしのながおち)を倭大国魂神を祀る祭主とすれば、天下は平らぐ」

自分を祀るのを大田田根子命にさせよと言っているのです。

ここで出てくる大田田根子命は、大物主の子孫と言われています。

つまり自分の子孫に祀ってもらいたいということですね。

 

ちなみに、大田田根子命が大物主の祭祀を行ったところ、国の災害は治ったとのことです。

 

 

ご神徳・ご利益など

主なご利益

・国家安泰

・良縁結び

・モテる男になる

・酒の神

・起死回生

 

ブレーンとしての国家・組織運営

もともと、大国主の国家運営のパートナーである少彦名命の代わりのような形で登場をしました。

 

「私を祀れば国家運営は安泰です」と初登場で言い切ったため、国家安泰のご利益があるのです。

国家の安泰は、周り回って自分の利益、そして子々孫々への利益になるのです。

 

肉食系?良縁結びのご利益も!

玉櫛姫のエピソードのように、気に入った女性にもガンガン行くほどの肉食系!

女性で肉食系は敬遠されがちですが、そのエネルギーを貰えば運気は好転する??

 

ピンチの時は助けてくれる?起死回生を願う人のための神様!

大物主の特性として、記紀内では「ピンチの時に出てくる」神様であるとされています。

 

パートナーが亡くなり途方にくれた時、天災が多発して国が乱れた時、そんな時に登場し、場をおさめたのが、大国主の和魂である大物主。

 

人生にはたくさんのピンチがありますが、起死回生を狙う人は一度お参りし、お祀りをしてみるといいかもしれません。