神道的生活〜神道とは生きることと見つけたり

神道とは、人生を充実させることと見つけたり

人間力(非認知能力)を伸ばすための学問。皇室が受け継いできた学問の思想とは?

 

 

人間性=非認知能力とその重要性

非認知能力とは、大まかにいえば「人間力」「生きる力」という意味です。

 

近年の研究や統計により、人生での成功は非認知能力によるものが大きいという結果が出ており、世界中がこの非認知能力=人間力に注目をしています。

 

例えば計算力や記憶力などはテストで測れる能力(認知能力)ですが、生きる力である非認知能力は測ることはできません。

ノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマン博士などは、非認知能力を下記のように定義しています。

 

・忍耐力

・社会性

・感情のコントロール

 

学校の授業なども大切ですが、この非認知能力は生きる上においてより重要なものになってきています。

 

現代日本の教育は学歴至上主義な部分が多くありますが、本来の日本の教育はこの人間性人間力=非認知能力を重要視した教育を行ってきました。

 

皇室の教育に関しても同様の教育観があったらしく、今回は94代目の花園天皇の思想について触れてみましょう。

 

花園天皇が説いた人間力を治めるための「学問」とは?

学問の目的はただ文字を識り、博学になるためのものではなく、本性に達し、道義をおさめ、礼義を知り、状況の変化をわきまえ、過去を知り未来に活用するためのものである

『学道之御記』花園天皇

引用:花園天皇 - Wikipedia

 

学問とは、知識をひけらかしたり、学歴マウントのように博学を誇張したりすることではないと花園天皇は考えていました。

学問とは、人間性を成長させ、過去と未来をつなぐものでなければならないのです。

 

本性とは仏教用語で「真理」や「本来の性質」という意味があります。その人間の本来の性質とは清浄だと言われています。

神道で言えば「神ながらの道」というものでしょうか。

 

そういったものに到達するために、同義や他人に対する礼節=コミュニケーションを学問を通じて得ることが重要だと言っているのです。

 

 

 

今後も重要になっていく「非認知能力」という人間性の開発

 

今後は非認知能力についての開発を重点に置くと、文部科学省は発表しています。

 

また、2019年5月に即位した徳仁天皇も、皇太子時代の談話でこう述べています。

 

第95代の花園天皇が,当時の皇太子-後の光厳天皇にあてて書き残した書に,まず徳を積むことの重要性を説き,そのためには学問をしなければいけないと説いておられることに感銘を受けたことを思い出します。そして,花園天皇の言われる「学問」とは,単に博学になるということだけではなくて,人間として学ぶべき道義や礼義をも含めての意味で使われた言葉です。私も,50歳になって改めて学ぶことの大切さを認識しています。

引用:皇太子殿下お誕生日に際し(平成22年) - 宮内庁 

 

徳仁天皇(当時は皇太子)も、50歳になってなお人間性の追求をしなければいけないと説いています。

 

非認知能力は生涯を通じて開発されるものなのかも知れません。