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日本一の美女神?木花咲耶姫の御神徳や御利益を!!

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木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ、コノハナサクヤビメ)という神様をご存知でしょうか。

日本の女神でも、もっとも美しいと言われている神様です。

 

今回は、そんなコノハナサクヤヒメについて解説をいたします。

 

また、この記事では漢字表記で木花咲耶姫と表記をします。

 

 

木花咲耶姫の伝説

記紀には、木花咲耶姫の家族も登場します。

 

父親が大山祇命(大山津見神)

姉が磐長姫

旦那が邇邇芸命(ニニギ)

 

であり、エピソードのほとんどは彼らとの関係性の中で進展していきます。

 

 

木花咲耶姫邇邇芸命(ニニギ)との結婚

天孫と言われる邇邇芸命(以下ニニギ)が、高天原から葦原中国(日本)に降臨した時のことです。

天照大御神からの神勅を受けての、いわゆる天孫降臨というやつですね。

 

鹿児島県の笠沙という砂浜をニニギが歩いていると、美しい女性と会いました。

その名は神阿多都比売(かむあたつひめ)、別名では木花咲耶姫です。

 

ニニギは木花咲耶姫に即求婚。

父親である大山祇命は、「天孫じゃん!」と喜んで、木花咲耶姫と姉である磐長姫(イワナガヒメ)を一緒に差し出しました。

 

ですが、この姉妹。

妹の木花咲耶姫はとても綺麗な美人ですが、磐長姫は醜女、いわゆるブサイクとして物語では描かれています。

 

「美女と結婚したらブスがついてきた」という謎展開に、ニニギは磐長姫を父の元へ返してしまいます。

 

すると、父の大山祇命は怒って言うのです。

「もしあなたが木花咲耶姫と磐長姫を両方とも嫁にすれば、繁栄と永遠の命の両方が手に入ると誓約(うけひ、神様との約束)をしたのに!磐長姫を返したことで、あなたと子孫は永遠の命を手にすることができなくなったではないか!」

 

ここでなぜ大山祇命が怒ったのか。

ニニギの子孫は、大山祇命の子孫でもあります。ニニギと大山祇命は血縁関係にありますからね。

なので、大山祇命の子孫が永遠の命を手にできなくなったと同義なのです。

 

誓約(うけい)にて子供を産む

さて、めでたく?ニニギと木花咲耶姫は結婚をし、一夜の契りを交わします。

 

そしてここでも一悶着。

 

一夜の契りを交わした翌日に、木花咲耶姫に子供ができたのです。

普通ではありえない事態に、ニニギは「1日で子供できるとか早いよね?俺の子?ほかの国津神の子供じゃなくて?」と木花咲耶姫を疑います。

 

不義を疑われた木花咲耶姫は、悲しみに暮れ、ニニギの不信を解くためにある誓約(うけい)をします。

 

「今からこの産屋に火をつけ、その中で出産します。もしお腹の子が天孫であるあなたの子であれば、無事に出産できるでしょう」

 

と誓約をし、産屋の四方を封鎖して火をつけました。

 

そして、木花咲耶姫は無事に出産を果たすのです。

その時に生まれた子供が以下の3柱です。

 

火照命(もしくは火明命)→海幸彦

火須勢理命

火遠理命→山幸彦

 

ここから山幸海幸の物語がはじまり、火遠理命の孫が神武天皇になります。

 

木花咲耶姫の富士山伝説

木花咲耶姫は富士浅間大社をはじめとする浅間神社の御祭神です。

富士浅間神社は富士山信仰(富士講)の中心地として、全国にその分社があります。

 

しかし記紀的な史実には、木花咲耶姫と富士山の関係は一切ありません。

鹿児島県に住んでいた木花咲耶姫は、静岡にある富士山に行ったことも住んだこともないのです。

 

その富士山と木花咲耶姫にまつわる伝説を2つ説明します。出典は不明、記紀の出典ではありません。民間伝承というやつですね。

2つの民間伝承は両方とも同じような結果を描いています。

火の神または火を恐れない「水の神」として、噴火を鎮めたというエピソードになります。

 

 

①火中で出産を遂げた木花咲耶姫は、大山祇命に「すげえわ!日本一の富士の山はお前に任せる!」と富士山を任されました。

大山祇命はその名の通り、山を司る神様です。

 

その当時の富士山は、噴火につぐ噴火で荒れ狂っていました。

 

しかし、火の中で出産を果たした木花咲耶姫にとって、火は怖いものではありません。

富士山に登りその身を火口に投げると、噴火が鎮まったということです。

 

 

②ニニギに選ばれた木花咲耶姫と、選ばれなかった磐長姫の話です。

 

ニニギに選ばれなかった姉の磐長姫は、己を恥じて富士山の火口に身投げをします。

(八ヶ岳や小室山という説もあります)

そして磐長姫の嫉妬心や怒りと同化した富士山は、噴火を始めるのです。

 

それを見た木花咲耶姫は、「噴火はお姉ちゃんの怒りかもしれない。私が行ってお姉ちゃんを慰めよう。」と火口に身を投げ、噴火は鎮まったとされます。

 

木花咲耶姫の神徳・ご利益

ご利益の主なものは

 

子孫繁栄

安産・子育て

火難避け

酒造

 

木花咲耶姫は子孫繁栄の象徴

磐長姫と一緒にニニギに嫁いだエピソードからです。

 

父親である大山祇命は、木花咲耶姫をこう評しました。

木花咲耶姫を娶れば、子々孫々まで繁栄するだろう」

ここから見てとれるように、木花咲耶姫は繁栄を司る神様です。

 

木花咲耶姫の「木花」とは、神木である桜を指します。

桜の花は一つの木に沢山の花が、それも毎年咲きますよね。

その勢いのある生命エネルギーと、散る→咲くのサイクルを繰り返すことから、繁栄に結びついたのではないでしょうか。

 

安産の神様

火中出産のエピソードから、木花咲耶姫は安産の神様ともされています。

火の中という過酷な状況での出産を無事に成功させた木花咲耶姫にあやかろうという気持ちからと言われています。

 

火難避け

火難避けとは、火事や噴火などを避けることです。

 

実は、木花咲耶姫は「水の神」とも考えられています。

火中出産を無事に行えたのは、木花咲耶姫に水の属性があったからではないかという考えがあったのですね。

 

酒造りの神

父親である大山祇命は、お酒の神様でもあるのです。

 

そして娘である木花咲耶姫も、酒解子神という別名を持つお酒の神様としても祀られています。