神道的生活〜神道とは生きることと見つけたり

神道とは、人生を充実させることと見つけたり

日本神話の幸福論。神様に愛される心の「あなおもしろ あなたのし あなさやけ おけ」を解説!

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「幸せについて本気出して考えてみた」 という歌が昔ありました。

それから10年以上たちますが、その間に幸せについての本がたくさん出版され、人々の意識が「幸せ」に向かっていると感じています。

 

さて、今回は日本神話にてある女神が叫んだ「幸せの言葉」について解説をしていきたいと思います。

 

「あっぱれ あなおもしろ あなたのし あなさやけ おけ いやさか」は、アメノウズメが幸せをイメージして発したセリフ

 

これは、日本神話の「岩戸隠れ」というストーリーでのこと。

「岩戸隠れ」とは、太陽神の天照大御神が岩戸(洞窟)に引きこもってしまい、世界が闇に包まれるという事件のことを言います。

 

天照大御神を岩屋から引っ張り出そうと、神様たちはある作戦を立てます。

その作戦の中で、アメノウズメがお○ぱいと女性器をさらけ出して踊り、神々を笑わせる場面があります。

 

そこでアメノウズメが叫んだ言葉がこちら。

 

あっぱれ あなおもしろ あなたのし あなさやけ おけ いやさか

引用:『古語拾遺』より

 

この言葉は、「幸せな状態ってこんな感じですよ」ということを言い表す言葉です。

 

日本には予祝という文化があります。来てほしい現実が来たものと仮定して、趣味レーションを行い喜ぶという儀式のことを指します。

 

この場合でいえば、天照大神が岩屋から出てきて世界が明るくなったと仮定して、喜んでいるのです。

なのでこの言葉は、「アマテラスが出てきたときはみんなこんなに幸せになりますよ」というシーンをイメージしたものなのですね。

 

この言葉の中では「おもしろ」とか「たのし」とか現代でも何となく意味が通じる言葉がありますが、面白い・楽しいの語源がここにあります。

 

その意味を含めて、これからご紹介をしたいと思います!

 

「あっぱれ あなおもしろ あなたのし あなさやけ おけ いやさか」の意味!

 

ひとつづつ意味を見ていきたいと思います。

まず、3回出てくる「あな」というのは、「あぁ楽しい!」とかのあぁです。

感嘆詞っていうヤツです。

下記では解説しませんので、ここでご紹介いたします。

 

「あっぱれ」は天に光が差すこと

ここでいうあっぱれとは「天晴れ」ということです。

つまり、太陽神である天照大御神が現れて、天に光が差すことを言います。

晴れた日のように、世界に光が差す様子ですね。

 

時代劇などで将軍が「あっぱれじゃ!!」と言うときは、

・見事なものをみて、テンションが上がった時

のみを言うのですが、神話ではニュアンスが違います。

 

岩戸開きの際には、「見事なものをみた」ことも含めて

・未来に光がみちてとても希望に満ちた時

を指して「天晴れ」と表現しています。

 

「あなおもしろ」は顔がほころぶ様子

おもしろは「面白」と書きますね。

これは、面=顔が白くなる=輝くことを指しています。

 

つまり、顔がほころんで、笑って輝いている様子を表していると言います。

 

「あなたのし」は、体が思わず動いてしまうような楽しさ

「たのし」は「手延し」と書きます。

楽しいの語源となっている言葉ですね。

 

手が延びる=体が自然に動くほど楽しい という意味です。

 

皆さんも、思わず鼻歌を歌ったりスキップしたい気分になったりするときはありますよね。

また、うれしいことがあったら思わずガッツポーズが出てしまうのも人情ではないでしょうか。

 

こういった心持を「たのし」と表現しています。

 

「あなさやけ おけ」とは心に何も心配事がないこと

「さやけ」という言葉は、「清け」と書きます。

つまり、心に何も心配事やひっかかるものがない状態のことです。

 

心に何も心配事がなく爽やかな時には、周りのものが輝いて見えるときはありませんか?

周囲の草木が「さやさや」とさわやかに振動する様子をイメージして「さやけ」と言っているとも言われています。

 

「いやさか」はみんなで栄えていこう!と言う意味

最後に「いやさか」ですが、これは漢字では「弥栄」と表記し、これからますますみんなで栄えていきましょうという意味です。

 

ここでポイントなのが、自分一人ではなく、周りを巻き込んだ「みんなで」というところになります。

 

神様に愛されるための感情・心とは

あっぱれ あなおもしろ あなたのし あなさやけ おけ いやさか

引用:『古語拾遺』より

 このセリフをまとめると、

 

天は晴れ世が光に満ち

あぁみんなが笑っている

あぁ楽しさのあまり体が自然に動くようだ

あぁ心に曇りは無く草木はさやさやと揺れている

さぁみんなで栄えていこう!!

 

という意味になります。

 

実は、日本の神様は「笑い」が大好きなのです。

天照大御神も笑いが好きだからこそ、アメノウズメの踊りを見て顔を出しました。

 

アメノウズメのセリフは、神道における幸福論と言っても過言ではありません。

 

このアメノウズメの言葉をイメージして行動をすることで、予祝=引き寄せが起こります。

まぁ、自分にとっての「あっぱれ あなおもしろ~」を探してみるのもいいかもしれません。

 

そしてその感情を神様は愛してくれるのです。

神様に味方をされ、愛されることにもつながってくると思います。