神道的生活〜神道とは生きることと見つけたり

神道とは、人生を充実させることと見つけたり

天孫・ニニギノミコト(邇邇芸命)は、高天原と人間界との間の神様!

f:id:EitaMido:20190428014644j:image

 

天孫降臨」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。

日本の神話においての重要な役割を占めるお話です。

 

 

ニニギが天孫・皇孫と呼ばれる理由

邇邇芸命ニニギノミコト)は、天孫(あめみま)や皇孫(すめみま)と呼ばれています。

 

それは、天照大御神の子と高皇産霊尊タカミムスビ)の子の間に生まれた神様だからです。

つまり、天照大御神高皇産霊尊=高木神の孫にあたるため、天孫・皇孫と呼ばれています。

 

ニニギは高天原サラブレッド、エリート?の系譜なんですね。

 

ニニギの伝説~高天原と人間界を結んだ神様

あまりこういった書き方はされませんが、邇邇芸命ニニギノミコト)は高天原と地上を結ぶ神様になります。

 

高天原の神々の意思を、地上の葦原中国にて実践しに来た神様なのです。

 

天孫でありながら、イワナガヒメを捨てることで地上界の人間と同じ性質を持った、神と人間のはざまにいる神様のストーリーをご紹介します。

 

天照大御神より三大神勅を受ける

ニニギは高天原にて、天照大御神から「葦原中国へ降りて、平和な国を作りなさい」

という命を受けます。

これが「天孫降臨」と呼ばれるストーリーの始まりになるのですが、その際に三大神勅というもの天照大御神より授かっています。

 

内容としては「葦原中国ではこうしなさいね」というお告げと考えて下さい。

 

①天壌無窮の神勅(てんじょうむきゅうのしんちょく)

葦原中国は天地のように永遠に、高天原の神の子孫が治め、栄えていくようにしなさい。

 

②宝鏡奉斎の神勅(ほうきょうほうさいのしんちょく)

八咫鏡を、天照大神の分身として大切にしなさい。

あなたの住まいに安置し、祭祀の時にもこの鏡を使いなさい。

 

③斎庭稲穂の神勅(ゆにわいなほのしんちょく)

高天原に生えているこの稲穂を、地上にもっていって植えなさい。

 

 

 

この三大神勅を携えて、ニニギは地上に降臨をします。

 

天孫降臨

 

葦原中国(日本)を平和にしてきなさい」

 

天照大御神の命を受け、ニニギは天降ります。

 

チーム「天孫降臨

天孫降臨に際して、ニニギは他の神様を連れて行きます。

 

五伴緒(いつとものお)の5柱の神々や、手力男神やオモイカネ神、三種の神器を携えて、葦原中国に向かいました。

 

 

猿田彦神に先導をしてもらう

天孫降臨の神々は、葦原中国への途中で正体不明の神様に出会います。

 

そこで、天鈿女神(アメノウズメ)が問いただすと、

 

「私は猿田彦と申します。ニニギ様を葦原中国まで先導するために来ました」

 

といい、一行は葦原中国まで先導されました。

 

筑紫の日向の高千穂の久士布流多気(くじふるたけ)に天降る

 

そしてニニギは、筑紫の日向の高千穂の久士布流多気(くじふるたけ)に天降りました。

 

筑紫→九州

日向→宮崎のあたり

 

この高千穂にニニギは宮を建て留まることにしました。

 

此花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)と結婚し、イワナガヒメを捨てる

ある日ニニギが笠沙(鹿児島)の浜を歩いてあると、一人の美しい女性に出会いました。

その女性の名前は、鹿葦津姫(かしつひめ)。別名を木花咲耶姫(このはなさくやひめ)といいます。

 

木花咲耶姫のあまりの美しさに、ニニギは結婚を申し込みます。

 

求婚に対して、木花咲耶姫の父親である大津見神は「マジで?天孫とか玉の輿じゃん!!」と大喜び。

 

そして、「私の娘は、木花咲耶姫の他にもう一人います。その娘もあなたに嫁がせましょう。」と大盤振る舞いをします。

 

このもう一人の娘の名は石長比売(イワナガヒメ)といい、とても醜い女性だったそうです。

 

なのでニニギも「遠慮します!!」と石長比売を返し、木花咲耶姫のみと結婚します。

 

それに激怒した大山津見神はニニギにこう告げます。

 

「なぜ私が二人の娘を差し出したのか分かるか!木花咲耶姫と結婚すれば、あなたの家系は栄え繁盛するだろう。そして石長比売を嫁にすれば、あなたの寿命が岩のように永遠になるのだ。石長比売を捨てたということは、永遠の命を捨てたということ。木花咲耶姫だけを娶ったということは、命は花のように短い時間で散ってしまうのだ。」

 

 

このため、ニニギ以降の皇孫の寿命は人間のように短くなってしまいました。

ここで高天原の神であったニニギが、地上の人間に近づいたということになります。

 

 

此花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)との誓約(うけい)

木花咲耶姫との結婚トラブルはまだまだ続きます。

夜を共にしてから1日で、木花咲耶姫に赤ちゃんができてしまいました。

 

ニニギは「おかしくね?1日で出来るとかおかしくね?それほんとに俺の子供なの?」と木花咲耶姫を疑いました。

 

木花咲耶姫は身の潔白を証明しようと、誓約(うけい)をたてます。

 

誓約(うけい)とは、「もしこのゴミを投げてゴミ箱に入れば、明日は晴れる」といったような占いのことをいいます。

 

木花咲耶姫はニニギに言いました。

「私が出産をするときに、この産屋に火をつけます。火事の中で無事出産できたら、この子供はあなたの子供ですよ。」

 

そして火事の中、無事に出産ができました。

 

この物語を「火中出産」といい、生まれた子供は以下の3柱です。

 

火照命(ホデリ)→海幸彦

火須勢理命(ホスセリ)

火遠理命(ホオリ)→山幸彦

 

成長した火照命と火遠命は、神話上でも有名な一悶着を起こします。

 

 

稲穂に関する伝説

高千穂に降臨した時の話です。

 

ニニギが手に持っていた稲籾(稲の種)を四方にばらまくと、世界が明るくなったという逸話があります。

 

これは古事記日本書紀には記載はなく、『日向風土記』という書物での記載です。

 

 

ご神徳・ご利益

五穀豊穣

国家安泰

富貴栄達

など

 

「ニニギ」という語は、「生命力に溢れる」「にぎやかで平和的である」という意味

 

ニニギという言葉はあんまり耳慣れないかもしれません。

古代日本語ですね。

 

ニニギという言葉は「にぎにぎしい」から来ているようで、本来はにぎやかであるとか、生命力に満ち溢れている様子を表します。

 

また、和魂のことを「にぎみたま」と呼ぶように、平和的であるとかそういったニュアンスもあるそうです。

 

 

ホノニニギとは稲穂が実った様を表す

ニニギの名前の中に「火瓊瓊杵尊(ホノニニギ)」というものがあります。

 

穂が賑やかになること=稲がたわわに実ることと言う意味があります。

 

父である天忍穗耳尊(アメノオシホミミ)という名前も、穂がたわわに実るという意味が込められています。

 

また、天孫降臨の際の天照大御神からの神勅に「高天原の稲を地上に持っていって植えなさい」と言う斎庭稲穂の神勅があることから、稲や五穀豊穣の御利益や御神徳があるとされています。

 

平和的に栄えるように

天照大御神は、

・国安く知ろしめせ(国を平和に統治しなさい)

・宝祚の隆えまさむこと(国民を栄えさせなさい)

という高天原の意思をニニギに託しました。

 

ニニギはこうした大御心をしっかりと受け継いだのです。

 

 

平和に、にぎにぎしく、永遠に我々が栄えることができるように、瓊瓊杵命の御神徳や御利益にあずかりたいものですね。