神道的生活〜神道とは生きることと見つけたり

神道とは、人生を充実させることと見つけたり

イザナギとイザナミという日本初めての夫婦のラブストーリー。

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日本で一番初めに出来た夫婦は誰かご存知でしょうか?

 

その夫婦とは「イザナギ」「イザナミ」と言う神様です。

 

「名前は聞いたことあるよ!」

天照大御神の親でしょ?」

と、おそらく皆様ご存知だと思います。

 

でも、実は天照大御神(アマテラス)はイザナギイザナミの悲劇の末に生まれた神様だとご存知でしたでしょうか?

 

今回は、日本初のカップル&夫婦のお話をご紹介します!!

 

 

イザナギイザナミのストーリー

さて、イザナギイザナミさんのラブラブストーリーをご紹介していきたいと思います。

 

イザナギイザナミは、神代7代の神様の一番最後に生まれた神様です。

なのでイザナギイザナミの上には、パイセンが6代いるということになります。

天照大神の親ということで、神様の中で一番古い神様だと思っていたら違うのですね。

 

「ちょっと世界作って来て」と頼まれて、降臨する

イザナギイザナミが降臨する前の世界は、ふわふわぐちゃぐちゃしており、今の世界の形を成してませんでした。

混沌としていて、なんか液体みたいなドロドロした感じの海に浮かぶ「モノ」でした。

 

それじゃぁ困るということで、高天原の神々たちはイザナギイザナミに「何とかして固めてきて」とお願いをしたところから、二人の物語はスタートします。

 

その時に高天原の神々は、天の立派な矛(ほこ)を二人にさずけました。

 

二人は、天とぐちゃぐちゃした混沌の間にある浮桟橋という橋で、下界の海水をぐるぐるとかき混ぜます。

 

初めての共同作業ですね。

 

かき混ぜているとゴロゴロ、ゴロゴロと音が鳴ったので、矛を引き上げてみました。

その時に矛から滴ったしずくが海に落ちて、島になりました。

 

その島をオノゴロ島と言います。

 

日本で初めての結婚式?

先ほどできたオノゴロ島に、二人は天の御柱という大きな柱を立てました。

 

ここで、二人は結ばれます。

 

まぁ二人が惹かれあうのはも当たり前かなと。

しっかりと「共同作業」をして距離を縮めたり、ずっと二人でいると起こる「単純接触効果」も作用させ、さらには上司(高天原のパイセン)からの命令というプレッシャーを一緒に共有するという「つり橋効果」まで。

恋愛のセオリー通り。笑

もちろんこの辺の詳細は「古事記」にも「日本書紀」にも書かれていませんがww

 

さて、惹かれあった二人は、ある儀式をします。

これが日本で初めての結婚の儀であるといわれています。

 

イザナギ♂「私の体は完璧に成長したが、一つだけ成長しすぎて出過ぎたところがある。あなたの体にはまだ不完全なところがあるので、そこに私の出過ぎたところを入れてふさいで見ればちょうどよくなるのではないでしょうか?」

 

イザナミ♀「そうですね。それではこの大きな柱を回りましょう。私は右回り、あなたは左回りで回ってください。出会ったところで合体しましょう。」

 

そして、二人はそれぞれ柱を回り、出会ったところでお互いに愛の言葉をささやきます。

 

イザナミ♀「あなたって本当に素敵!」

イザナギ♂「君こそ本当に美しいよ!」

 

そして合体!トランスフォーーーーーム!!

 

ですが、この時に女性であるイザナミから声をかけたことで、悲劇が生まれてしまうのです。

 

そんな事はつゆとも知らず、合体!!

 

「国産み」「神産み」、そしてイザナミの死

男女が合体すれば何かが生まれます。

 

イザナギイザナミは神様なので、二人が交わった結果として神様が生まれるのです。

 

はじめに生まれたのは「蛭子(ヒルコ)」 

はじめに生まれたのはヒルコという神様です。

ですがこの神様は、ヒル(山で血を吸う虫)のように体が不完全で醜かったので、葦の船にのせて川に流してしまいました。

 

高天原の神様たちに、なぜこんな子が生まれたのかを聞くと

 

「女から先に口説いたのはよくない。もう一度やり直して、男から口説くこと!」

 

と言われたので、先ほどの柱を回る儀式をやり直しました。

 

そしてついに「国生み」=日本を生み出す!

 

高天原の神々のアドバイス通り男から口説いて交わりをおこなった結果、二人の神は多くの島々を生むことが出来ました。

 

まずは下記の8つの島を生み出しました。

8つの島なので、これをまとめて「大八島国(おおやしまのくに)」と呼びます。

 

大八島国(生まれた順)

①淡路島

②四国

隠岐島

④九州

壱岐

対馬

佐渡

⑧本州(大倭豊秋津島

 『古事記』より

 

また、次の6つの島も生み出しました。

 

・吉備の児島

・小豆島

・大島

女島

・知訶島

・両児島

古事記』より

 

そして「神産み」で22柱の神を生み、イザナミは不慮の死を遂げる

14の島を産んだ後は、さらに22柱の神様を産みます。

ここではまだスサノオやアマテラスは生まれません。まだまだ先です。

 

しかし、22柱の神様を産んだイザナミに悲劇が訪れます。

火の神であるホノカグツチ火之迦具土神)を産んだ時です。

 

火の神様であるホノカグツチイザナミから出てくるときに、イザナミの産道を焼いてしまうのです。

そのやけどが原因でイザナミは死んでしまいます。

 

悲しみに暮れたイザナギは、生まれてきたホノカグツチをブチ○してしまうのです。

 

イザナミが死んだので、あの世に迎えにいく

 イザナミの死後、イザナギはとても落ち込み、ふさぎ込みます。

いつの世も、いつまでも女々しいのは男の方なのでしょうか。

 

昔は死んだら黄泉比良坂=黄泉の国に行くと考えられていました。

イザナギは、黄泉の国まで死んだ妻を迎えに行くことにしました。

 

そして黄泉比良坂にて、亡き妻・イザナミとの再会を果たします。

 

亡きイザナミ

「あなたが来るのが遅かった。私は黄泉の国の食べ物を食べてしまったため、ここの住人になってしまいました。でも私もあなたと一緒に帰りたいので、黄泉の国の神様に相談してみましょう。その代わり私が戻ってくるまで、私の姿を見ないでくださいね。」 

こう言い残して、黄泉の国の深くに消えていきました。

 

しかし、長い間まってもイザナミはかえってきません。

しびれを切らしたイザナギは、イザナミの忠告を聞かずに黄泉の国に入りイザナミの姿を見てしまうのです。

 

黄泉の国にいたイザナミは、本来の美しい姿とは程遠いものでした。

体は腐り、ウジが沸き、なんか燃えてたり雷が起きていたりと、禍々しいものになっていたのです。 

 

愛する人に恥ずかしい姿を見られたイザナミは、憤慨します。

「おまえ、何乙女に恥さらしてくれとんねん!!」と、黄泉の国の神々を引き連れてイザナギを追いかけます。

 

イザナギは逃げながら様々な対抗策を打ちます。

そして、桃の実を追いかけてくるイザナミ軍団に投げつけると、黄泉の国の神々は桃を恐れて退散してしまいました。

 

しかしまだ追いかけてくるイザナミ

 

やっとの思いで黄泉の国と現世の境目に岩を置き、イザナミの進撃を食い止めることができるのです。

 

そして、岩を挟んでの夫婦の最後の会話。

 

イザナミ♀「あなたがいる国の人々を、1日に1000人殺してやるわ!」

イザナギ♂「ならば私の国に産屋をたくさん建てて、一日に1500人の人間が生まれてくるようにしよう」

 

ラストシーンはなんかハリウッド映画のようですね。

 

ドラマチックかよ。

 

禊の結果生まれたのがアマテラス・スサノオツクヨミ三貴子

黄泉の国から地上に戻ったイザナギは、黄泉の国でついた汚れを落とすべく、海で禊をしました。

 

その禊の際に、たくさんの神様が生まれてきました。

そして禊の最後に生まれてきたのが、アマテラス・スサノオツクヨミの神様です。

 

最後に生まれた3つの神は、まとめて『三貴子』と呼ばれています。

 

この記事の冒頭で、アマテラスやスサノオは喜びのうちに生まれた神様ではない、と書きました。

 

実はアマテラス・スサノオツクヨミは、死の悲劇と黄泉の国の災厄の末に生まれた神だったのです。

 

有名なこの三貴子の出自が悲劇だなんて、少し意外な気がしますね。

 

アマテラス・スサノオツクヨミイザナミの子供なの?

ここで一つ疑問が出てきます。

アマテラス・スサノオツクヨミ三貴子が生まれたときは、イザナギイザナミと直接交わっていませんよね。

三貴子は、イザナミの子供としてカウントされているのでしょうか?

 

この疑問の答えは、古事記日本書紀などの神話の続きに書いてありました。

 

三貴子のうちの一人であるスサノオのセリフです。

スサノオはとてもわがままな性格をしており、

「黄泉の国にいるお母さんにあいたい!」

といつまでも泣きわめいていたそうです。

 

黄泉の国に行ったお母さん、それはイザナミのことですよね。

 

このことからもわかるように、三貴子の母親はイザナミであるとしっかりと神話に書かれています。

 

イナナギは天へ、イザナミは地中にとどまる

 

イザナギイザナミの神様は、相対するものを表す神様とされています。

男と女、氣(ギ)と身(ミ)、右回りと左回り、この世とあの世、出生と死・・・

などなど、イザナギイザナミは本来は、性質が正反対なもの、対立するものとして描かれているのです。

 

そしてイザナギは天之少宮(てんのわかみや)へ行き、逆にイザナミは地中にある黄泉の国に君臨しています。

 

神話のストーリーを見てわかる通り、最初は補完し合っていた関係も、結局のところ最後はケンカ別れのような形になってしまいました。

 

しかし、この相反する性質の神から、様々な神が生まれてきたのも事実です。

 

このイザナギイザナミの夫婦が教えてくれるのは、性質の違うものが協力し合えば新しいものが生まれてくるということだと思っています。