神道的生活〜神道とは生きることと見つけたり

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祭祀王・天皇の"無私の祈り"とは~国民の為の、歴代天皇の「国平らかに民安かれ」の和歌

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天皇は国事行為を行う日本国の象徴以外にも大切な役割があります。

 

それは、祭祀王としての天皇という役割。

日本古来から伝わる神道のトップをつとめています。

 

祭祀とは先祖や霊魂を祀り、将来に対して祈る事です。

国事行為以外にも「祈り」を捧げるということも天皇の大切な役割なのです。

 

 

天皇は神様に何を祈ってるの?「国平らかに」「民やすらかに」

 

天皇の祈りは、次の2つに帰結していきます。

 

○国平らかに

○民やすらかに

 

 

この2点が、祈りの最大の目的になります。

 

自分の財産が増えますように、

とか

女に困りませんように、

とか

そういった「自我」のみの祈りではありません。

 

千年以上前から、祭祀を通じて、「国平らかに 民やすかれ」とお祈りをしているのです。

 

お祈りといっても、我々が考えるような簡単なものではありません。

お賽銭をチャリーンで、手をパンパン!終了!!なんてものではありません。

 

祭祀には長時間にわたるものが多々あり、精神的にも肉体的にもとても過酷なものなのです。

 

まさに身を削って、我々の平安をお祈りしているのが、天皇なのです。

 

 

天皇の「国平らかに」「民やすかれ」の和歌

 

さて、そんな天皇の祈りですが、歴代の天皇はどんな気持ちで我々に祈りを捧げてくれているのでしょうか。

 

天皇は古くから国民のことを「大御宝(おおみたから)」として、大切にお考え下さってます。

 

「民やすかれ」をテーマにした歴代の天皇の和歌をいくつかご紹介します!

 

「民安かれ」がテーマの和歌

 

世治まり民安かれと祈るこそ

我が身に尽きぬ思ひなりけれ

後醍醐天皇 御製 

 

身のかひはなにいのるべき朝な夕な
民安かれと思ふばかりを
光格天皇 御製

 

身の上はなにか思わむ朝な朝な
国やすかれといのる心は
櫻町天皇 御製

 

 

いといとまた民安かれと祝うかな

我が身世に立つ春の初めは

後宇多天皇 御製

 

あさゆふに民安かれと思ふ身の

こころにかかる異国の船

孝明天皇 御製 

 

とこしえに民やすかれと祈るなる

我が世を守れ伊勢の大神

明治天皇 御製

 

国民のうえやすかれとおもふのみ

わが世にたえぬ思ひなりけり

明治天皇 御製

 

 

 

外国(とつくに)と離れ小島に残る民の

うえやすかれとただ祈るなり

昭和天皇 御製

 

 

じゃあ、他に誰が我々に無私の祈りを捧げてくれるのか

 

民はいつも愚かで、「私利私欲」しかない。

それでも天皇は、そんな民のために私利私欲の祈りを捧げ続けておられる。

それが千年来の、天皇のお姿なのかもしれない。

小林よしのり

 

日本に皇室がある、本当の価値とは、この祈りにあるかもしれませんね。

  

 

これは私見ですが、地球上のほぼ全ての人間が私利私欲で動いていると思っています。

 

誰が見知らぬわたしの為に、無私の祈りを毎日捧げてくれるのでしょうか。

 

国や組織というのは私利私欲で回っています。

国民主権の民主主義なんかも、結局はひとりひとりの私利私欲や偏見をもとに運営されます。

 

利が無ければ人間は生きていけませんが、

 

利だけでは人間として生きられないのです。

 

だからこそ、無私の祈りを捧げ続けている皇室をもつ日本の幸福さに気付くべきだと思います。