神道的生活

神道とは、人生を充実させることと見つけたり

今更ながら『シン・ゴジラ』を見た感想を述べる。10年後にも見返されるべき理由!!

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ここ10年間で一番印象に残る映画は何かと聞かれたら、私は『シン・ゴジラ』を推すとおもいます。

 

あれは2016年の夏のこと。

午後から映画デートをする予定があり、午前中ヒマなのでひとり映画でもしようかなと思って早めに行ったTOHOシネマズで、私はシンゴジラに出会いました。

ゴジラとかどーせ子供騙しの特撮オタ向けのアレやろ・・・」と思いながら軽い気持ちでチケットを購入したのが間違いの始まり。

次の週もTOHOシネマズに並ぶ私の姿がありました。

 

なぜここまで『シンゴジラ』はおじさんの心をつかんだのか。

その理由を書いていきたいと思います。

 

シンゴジラを見た5つの感想

庵野秀明監督の「リアル」にこだわる姿勢

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シンゴジラのキャッチコピーが「現実(リアル)vs虚構」ということもあり、怪獣映画・特撮映画というジャンルに甘えないリアルで現実に沿った演出が印象的でした。

 

ゴジラという現実世界にはあり得ない虚構をよりリアルに感じさせるためには、ゴジラ以外の要素を徹底的にリアルに描かなければなりません。

ゴジラ以外の要素にリアリティがあるからこそ、虚構の存在が浮き彫りになってリアルに溶け込むという逆説。

虚構であるゴジラが恐ろしく脅威なものに感じるのは、庵野監督のリアリティづくりの賜物だと思っています。

 

まず、庵野監督は日本映画にありがちな悪しき風習を排除しました。

全体を「映画チック」にしてしまうと、ゴジラも結局は映画の中のイチ虚構となってしまいます。

庵野監督の描きたいゴジラ現実の中の虚構

だからこそ庵野監督は映画らしさを徹底的に排除したのだと思います。

 

・舞台とか演劇チックな芝居

・恋愛要素、キスシーン

・変なアイドルとか不自然にキレイな衣装とかメイクとか髪型とか

・安いお涙頂戴

・家族愛

・使えないコメディ要員が起こすハプニング要素

上記に代表される、誰もトクをしない日本映画の風習。

監督の庵野秀明氏は「上記要素を映画に入れるように」という東宝の要請をバッサリ断ったとか。

これで映画がヒットしているので、上記の悪しき日本映画の風習は極力排除する動きが出てきてくれればうれしいのですが…。

 

また、自衛隊や政府、官僚の動きもかなりリアルに作られているとのことですが、防衛省関係者とかミリオタじゃない限り分からないので、ここでは割愛します。

 

ここまでリアリティを追求する庵野監督の熱意には胸を打つものがあります。

「1ミリでも質の高い映画にするために、何十年、何百年単位で語り継がれる映画にするために、皆様のお力を是非お貸しください。」

かの有名な蒲田君のシーンを撮った時に、逃げ惑う群衆のエキストラたちに向けて書いた文章の一節です。

見かけによらず熱男ですね。

この心意気が、レベルの高い「現実vs虚構」をこの世に作り出したのだと思います。

 

 

シン・ゴジラ=神ゴジラ

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今回のシン・ゴジラの主役は「人間」です。

ゴジラはヒーローでも怪獣王でもなく、単なる「有害鳥獣」であり、災害のひとつにしか過ぎません。

それが逆に、ゴジラを神格化させた要因になっています。

 

元来、日本は自然災害などの「抗えない大きなパワー」を神として崇め奉ってきました。

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「お祭りしてお供えものもしますから、しずまれぇぇぇい」て感じでね。神として崇めることで、そのパワーを抑制しようとしていたのですね。

 

繰り返しになりますが、今回のゴジラは「災害」であり「生物」として描かれています。

建物や街を無表情で蹂躙し、自衛隊の武器攻撃は効果が無く、少しでもダメージがあると放射熱戦で焼き尽くして反撃をし、さらに被害が広まる。

しかも周りの環境や攻撃に合わせて永遠に進化を遂げて、予測がつかない。

「人類にはどうする事もできない、抗えない災害」として描かれています。

 

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このシーンの絶望感は半端なかったです。

もうなにしても無駄だし、少しでも噛みついたら余計にやられるやんけどうすればええんや・・・とスクリーンの前で放心状態でした(笑)

 

また、今までの怪獣王のように腕を振り回したり、シェーとかせずに、むしろ無駄な動きを極力排除したのもリアル有害鳥獣っぽくてgoodでしたね。

 

 

日本人の道徳観からすると、シンゴジラは神様以外の何物でもないのです。

抗えない災害といえば、3.11の津波を思い出す方も多いのではないでしょうか。

https://m.youtube.com/watch?v=uRyM1ujSwrM

 

そして神様がこの世界に降りてきたらどうなるかという、現実の中に虚構が入り混じるこの感じ。

町をぶっ壊す!建物をビームでぶった切る!内閣を総辞職に追い込む!という爽快感非現実感は、特撮ファンが特撮映画に求めているものなのです。

そんなニーズを思いっきり満たしてくれたのがシンゴジラでした。

 

 

③大人たちがかっこいい!

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一生懸命に働く、出来る大人ってかっこいいですよね。

団結して、日本を守るというプロジェクトを命がけで完成させるという。

石原さとみ以外、おじさんとおばさんとおじいさんしか登場してないけど、それがまたカッコいいんです!!

しかもみんな仕事と国を守るという理念に対してアツいのがポイント。

 

私がリピートでこの映画を見る一番の理由はここかもしれません。(笑)

 

④日本人が元気づけられる

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この映画には、失われつつある日本人の美徳が3つ込められています。

 

1、自己を超えるものを大切にして、各々それに尽くすこと

2、団結してみんなが役割を全うしてゴールに突き進むこと

3、何があってもポジティブに、未来を見て建設的に考えて動くこと

 

この物語のキーパーソンである矢口蘭堂が、頑張っているスタッフを見て

「この国はまだまだやれる、そう感じるよ」

と言ったのも、今までこの国を支えてきた美徳を感じ取れたからこそ出たセリフなのでしょう。

 

さて、現在の日本も危機的状況に置かれています。

諸外国の台頭や経済の伸び悩み、軍事的な緊張など、不安要素だらけです。

日本人が3.11で見せた上記の美徳を発揮すれば「日本もまだまだやれる」と希望と自信を持つことが出来るのではないでしょうか。

そういった期待を感じさせるような映画でした。

 

⑤子供の頃の想像を現実化するカメラワークと音楽

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子供のころ、漫画やアニメが実写化したらどうなるんだろって思ったことは、誰しもあるハズ。

シンゴジラはアニメのカットをそのまま実写化したシーンがかなり多かったですが、それが逆に物語に迫力を産むことになりました。

 

 

10年後、20年後も語り継がれる作品

シンゴジラは賛否両論の映画です。

だからこそ、10年後や20年後に見直したい映画。

 

その時の社会や個人の考え方の変化などによって、この作品の評価も変わってくると思います。

 

そんな記念碑的な作品をスクリーンの一番前で見ることが出来てよかったです!!

 

 

おまけ:豊富?なパロディ

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パーソナルサービス♡(笑)