神道的生活

神道とは、人生を充実させることと見つけたり

失敗や組織の崩壊を呼ぶリーダーの条件「四患」。政治家、経営者、部下を持つ上司は必見です!!

f:id:EitaMido:20181030222832j:image

 

最近の日本の凋落は、リーダーの質の凋落なのでは?と感じるこの頃です。

経営者や政治家、身近な所では職場の上司などなど、上に立つ人の人間性に首をかしげる事が多くなっています。

 

今回は、上に立つ人間が持ってはいけない性質をご紹介します。

これは1900年ほど前に、荀悦という思想家が中国にいました。

彼は政治の根本や原則を説いた『申鑒(しんかん)』という本を書きましたが、そこに「四患」として組織を滅ぼすリーダーの4つの特徴を記載しています。

 

政を致すの術は、まず四患を屏(のぞ)いて、すなわち五政を崇(おこ)せ。

 出典:荀悦『申鑒』

 

これから人の上に立つにふさわしくないリーダーの原則・「四患」の内容をご紹介します!

 

 

四患

一に曰く偽、二に曰く私、三に曰く放、四に曰く奢なり。

出典:荀悦『申鑒』 

 

その① 偽=自身や現実を偽る事

 まず一つ目は、「偽」。

尊敬を得るために自分を偽ったり、言葉巧みに人を騙したり、自分を守るために事実を捻じ曲げたり・・・

 

偽ると一言でいっても、具体的な事例は延々とあげられそうですね。

ただ、そこに共通しているのは、自分の都合のいいように事実を捻じ曲げること。

その結果として、周りが混乱するのですね。

 

偽れば俗を乱す

出典:荀悦『申鑒』 

 

周囲はその嘘に振り回され、間違えた情報をもとに無駄ともいえる行動をします。

また、嘘がばれれば不信や尻拭いなどをする必要も生まれるでしょう。

 

 

その② 私=私心をもって事にあたる事

2つ目は、「私」という言葉が挙げられています。

自分の為に組織を利用してはいけないということです。

また、私心や我欲を正当化するために、キレイゴトや耳障りが良い言葉を用いるリーダーには注意が必要です。

 

 この「私」に対をなす言葉は「公」。

自分のことしか考えない「小欲」ではなく、周りの人や社会の事のみを考えて動く「大欲」で動く人になりましょう。

 

私すれば法を破る

出典:荀悦『申鑒』

 

有名になりたい、お金持ちになりたい、人々に認められたい、モテたい・・・

私心や小欲で動く人たちは、目の前にチャンスや危険があれば、法や道徳や道理を破って(または正当化して)自分の目的を達成しようとするでしょう。

 

その③ 放=節度がない、ルールがない

3つ目は「放」。 

これは少し難しいですね。

放とは、心がダダ漏れしている様をイメージしていただけるとわかりやすいかもしれません。

 

節度がない、自分の中のルールがない、義を重んじない・・・

これらに共通する点は、「衝動性」「その場しのぎ」「視野狭窄」ということ。

感情や外からの影響、欲望などを受けて衝動的に動いてしまうということです。

 

放てば軌を超える

出典:荀悦『申鑒』

 

世の中は道理や法則に則って動いています。

ビジネス上の行動やその成功も、戦略によって決まるのが常。

この「放」の性質が前回になると、流れや定石・戦略などから外れてしまい、組織を失敗に導くといっています。

 

その④ 奢=心のおごりたかぶり

四患の最後は「奢」。

おごり高ぶりや、希望的観測を持つという意味です。

 

おごりたかぶりの心は、浪費や見栄を生み出します。

無駄な資源やエネルギーが漏れてしまった組織は、本当に大切なものにフォーカスが当てられなくなりますので、やがて衰退していきます。

 

奢れば制を敗る

出典:荀悦『申鑒』

 

おごり昂ぶりや、分を超えた背伸びする心には、つけ入る隙が多分にあります。

欲がある人は騙されやすいのですね。

 

奢り昂ぶりがある人は、それを咎める人がいなければ止まりません。

イケイケドンドンで、猪突猛進に利益や欲に向かって進んでいきます。

その結果、リスクや詐欺師などが見抜けなくなり、気が付いたら窮地に立たされているということもあるでしょう。

 

 

四患が幅を利かせたらどうなる?

 

上記でご紹介をした四患が世の中に蔓延ったらどうなるでしょうか?

荀悦はこう書いています。

 

四者除(のぞ)こらずんば、則ち政の末は行いに由るなり。
それ俗乱るれば則ち道荒れ、天地といえどもその性を保ち得ざるなり。法壊るれば則ち世傾き人主といえどもその度を守り得ざるなり。軌を越ゆれば則ち礼亡(うしな)い、聖人といえどもその道を全うし得ざるなり。制敗るれば則ち欲肆(ほしいまま)たりて、四表(天下)といえどもその求めを充たし得ざるなり。これを四患と謂う。出典:荀悦『申鑒』

 

 

つまり、この四患を取り除かなければ、国や組織は悪い方向に行くよと書いています。

 

社会や職場が混乱すれば、治安も悪くなり当たり前のことが当たり前にではなくなります。そうなれば、どんな当たり前だと思われたことも当たり前じゃなくなってしまいます。当たり前の事は大抵の場合、組織の根幹を成すとても大切なこと。その根幹が崩れてしまうのです。

 

法や道徳が蔑ろにされると、社会の規律が無くなり、社会的な混乱が起きてしまいます。その結果、安定した権力や放棄、信頼関係が保てなくなります。

 

衝動性や感情に流され、周りの人や戦略、論理的思考を欠いた社会。これは他人に対する敬意を大切にしない、自己中心的な社会になります。そうなると、どんな聖人でも幸せになれないでしょう。

 

イケイケドンドンで、欲望にまっすぐな人が増えるとどうなるでしょうか?欲望は欲望を生み、満足することを知りません。そうなると誰もが満ち足りずに、みんなが欲望を追いかけ続けなければいけない世界になってしまいます。

 

 

これが四患というものなのです。

リーダーや組織の理念が、四患に当てはまらないように、注意深く観察しなさいと警告しています。