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出家したい人必見!出家の儀式「得度式」の内容とは?

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神社やお寺が好きな人で、「出家してみたい」と一度でも思った事のある人は多いと思います。

 

今日は、お坊さんが出家した時にどのような儀式を経て出家するのかをまとめてみました。

ここで取り上げるのは、曹洞宗という仏教の宗派の儀式です。

浄土真宗のお寺の人に聞いてみたら、「大体どこも同じやろ?」とのことだったので、曹洞宗以外の人も参考にしてみてくださいね笑

 

出家する時の儀式のことを、得度式といいます。

それでは、得度式の内容・流れを詳しくみてみましょう!!

 

 

得度式

 

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得度式の「度」というのは、渡るという意味だそうです。

俗世の反対側へ渡って行く、つまり僧侶になって彼岸に渡るという事ですね。

 

得度式は2つのパートで構成されています。

剃度作法というものと、授菩薩戒法というパートです。

 

剃度作法にて出家するための環境や準備を整え、授菩薩戒法にて僧侶・仏門に入るものとしての心構えや戒律を示されるというイメージですかね。

 

さて、それでは具体的に得度式の様子をみてみましょう!

 

 

1、剃度作法

先ほども書きましたが、剃度作法のパートでは、僧侶として出家するための環境や準備を整えるという側面があります。

 

僧侶として出家する当事者以外にも、

・師匠となる僧

・受け入れる先輩方

・お堂などの場

・ご本尊様

など、出家者に関わる人やモノ全てが、出家者を受け入れる準備をし、受け入れる覚悟を決める場でもあります。

 

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殿鐘三会大衆上殿

鐘が打ち鳴らされ、多くの修行僧が堂に集合します。 

出家するお坊さんだけでなく、新しい仲間を受け入れる先輩僧侶たちも気持ちを厳かにする必要があります。

 

本師上殿

出家した僧侶の師匠となる人(本師・受業師)が入場します。

 

上香普同三拝

師匠となる僧侶は、入場したらすぐにご本尊様にお香を焚き、礼拝をします。

ご本尊様がこの得度式を見守っていて下さります。

出家する僧の大事なスタートの儀式が無事に終わるよう、また出家僧と引き合わせて下さったご縁などをふくめて、感謝の念を込めてお祈りをいたします。

 

洒水

お酒水にて場内という物理的な空間を清めます。

これで出家をする僧を受け入れる準備が整いました。

 

 

受者上殿

さて、上記のフローで出家をする僧を受け入れる準備が整いました。

 

ここで出家をする僧が入場します。

ここからは、僧侶が今まで生きてきた俗世を離れ、仏門に入っていく準備をします。

 

奉請

式を見守っていただく、仏法僧の三宝に帰依をして、証明を請います。

 

礼讃文

出家僧の志を称えます。

褒めるところから始めるとは、なかなかマネジメントの要諦を心得ているじゃないか…!!

そして、出家や修行の素晴らしさを説く文を読みます。

モチベーションが上がりますね。

 

剃髪

出家僧の髪の毛を、カミソリで剃り落とします。

髪を落とすということは、今までいた世界からの隔離・決別を意味します。

 

授直裰

直裰(じきとつ)や大衣(だいえ)などの、僧侶としての衣を授かります。

 

安名

今まで呼ばれていた俗世の名を捨て、新しく修行上の名前を授かります。

法名(ほうみょう)ともいいます。

英語で言うとホーリーネームで、ホストやキャバでいうと源氏名ですね。

 

授坐具衣鉢

修行時に使う道具の授与を行います。

僧侶として生きるために必要な道具を授かることで、僧侶として生活することを自覚させます。 

 

授与されるもの

・坐具(座る時に敷くカーペットみたいなもの)

・三衣(3種類の袈裟)

僧尼の着る僧伽梨そうぎやり(大衣・九条衣)・鬱多羅僧うつたらそう(上衣・七条衣)・安陀会あんだえ(中衣・五条衣)の3種の衣。袈裟けさ。

・食器(応量器、鉢盂)

 

 

2、授菩薩戒法

 

僧侶となるための環境整備や準備が終わりました。

 

この授菩薩戒法のパートでは、出家者に、僧侶として生きるための戒律や心得などを叩き込む(笑)ようなイメージです。

 

今まで生きて来た俗世の常識を離れて、仏法きらびやかな彼岸に渡るための儀式です。

 

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懺悔

俗世で行った事を懺悔します。

懺悔することによって、水に流し、新しく前向きに生きることができます。

 

俗世での破戒的な言動を懺悔し、スッキリと穢れなく仏門に入っていきます。

 

三帰戒

仏法僧の三宝に帰依することを誓います。

三宝とは?

仏・法・僧の三つ。仏は釈迦,法はその説いた経典・教説,僧は教えを守る和合衆、教団をいう。

 

三聚浄戒

仏門衆、菩薩道を行く人のあるべき姿を説きます。

三聚には、主に下記の3点があります。

①摂律儀戒(しょうりつぎかい)…一切の諸悪をみな断じ捨てさること。
②摂善法戒(しょうぜんぼうかい)…積極的に一切の諸善を実行すること。
③摂衆生戒(しょうしゅじょうかい)…全ての衆生に対して、あまねく利益を施すこと。慈悲心にもとづいて衆生のために尽す一切の利他行をいう。

 

十重禁戒

僧侶の10のルールを教えます。

これを破ると破門となる恐れがあるほど、重いルールです。

 

十重禁戒

殺戒 - 生き物を殺さない
盗戒 - 正当に与えられていないものは取らない
婬戒 - 一切の性行為を行わない
妄語戒 - 嘘を言わない
酤酒戒 - 酒の売買をしない
説四衆過戒 - 他人の過ちをことさらに非難したり責め続けない
自讚毀他戒 - 自分を褒めて他を見下すことはしない
慳惜加毀戒 - もの惜しみをしない
瞋心不受悔戒 - 怒らず恨まない。
三宝戒 - 仏・法・僧の三宝を馬鹿にして軽んじない

 

血脈授与

ブッダこと、ゴータマシッダールタから脈々と受け継がれてきたことを証明します。

ブッダ→色々な人→色々な人→師匠→出家者という、タテのつながりを自覚してもらいます。

 

また、これから一緒に修行をする人たちも、同じタテの血脈を受け継いだ仲間なのですね。なので、タテのつながりを自覚すると同時に、仲間である修行者とのヨコのつながりにも気づくようになります。

いわばファミリーですな。

 

回向

回向とは、他者の悟りや道の完成を手伝うことです。

そのためには、自分が功徳を積んでいないといけませんね。

 

自分が功徳を積んで、他者の悟りや求道の完成・救済を手助けするという意思表示です。

 

処世界梵

法の素晴らしい世界を描いた漢詩を読みます。

 

処世界梵

世界に処すること虚空のごとく、蓮華の水に著かざるがごとし。心の清浄なること彼に超ゆ。稽首して無上尊を礼す。

(意味:御仏はこの世に存在していても、空のように形を持たず、それゆえに御仏は、あたかも蓮の花が泥水に汚されないように浄らかであり、その浄らかなる心ゆえに彼岸に渡る。そのような何ものにもまさる御仏に対して頭を地につけて礼拝いたします。)

 

普同三拝

全員で拝み、この式が無事に終わったこと、出家僧と教団が無事にひとつになれた事を感謝します。

 

散堂

各々、解散します。

 

 

 覚悟が大事

 

出家するということは、今までの常識や考え方、価値観の違う世界で生きるということです。

親や家族と離別し、俗世の垢を落として生活すること。

 

これはかなりの覚悟がいることですよね。

 

なので、出家のお試し期間を設けてるお寺もあるそうです。

もし出家に興味がある方は、ぜひお試しから入ってみたほうが良さそうですね。

 

 

ちなみに

仏教に関してはかじった程度の知識なので、間違いなどがあれば教えてください。

怒らないで優しく教えてください。

何卒よろしくお願いします。